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日本のこれからを考える-小児期、成人期、高齢期の大規模疫学研究と国際比較の結果から-


2月19日の月曜セミナーでは、医師、医学博士であると同時にMBA(経営管理修士)でもある富山大学関根道和教授に『日本のこれからを考える-小児期、成人期、高齢期の大規模疫学研究と国際比較の結果から-』というテーマで講演いただきました。

関根先生は、生活習慣病を永年にわたり研究されており、今日的なテーマである「職場のストレス・ワークライフバランスと健康」に関しても英国や北欧などと国際共同研究されています。

小児期ついては約1万人を対象とした富山スタディなどの膨大なデータから、成人期の生活習慣病を予防するため小児期からの行政・大学・学校・地域・家庭が連携したヘルスケアが重要であると説いています。今日の3-4割の小学生、6-7割の中高生が睡眠不足の状態にあり、それが肥満やうつ病の増加につながっている、良く眠り短時間でも集中して勉強する子の方が成績は良いと分析されています。

成人期では日本・英国・フィンランドの国際共同研究からも、睡眠障害が労働生産性の低下や疾病増加で3.5兆円規模のダメージを日本経済に及ぼしていること、とりわけ日本の女性は英国やフィンランドに比べてワーク・ライフ・バランスが悪く、睡眠障害も多いなど極めて大きいストレスを被っていることが報告されました。

高齢期では、認知症の高齢者が確実に増えていくので、より多く学び頭を使うこと、糖尿病など生活習慣病の予防が重要であること、認知症の早期発見・早期対応のために家族と地域の役割が特に重要であることが分かりました。

関根先生がフィールドで調査した膨大なデータに基づく説得力のある説明に、参加者も身近な自らの課題として多くのことを学ぶことが出来ました。


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